赤江珠緒“涙声”で「たまむすび」“同僚”ピエール瀧への思い「“楽しかったなぁ”の言葉だけで十分」
2019年08月08日 18:20
芸能
「正直、今までの木曜日は瀧さんは容赦なく私に突っ込んでくる鬼のような存在。そういう力関係だったんですが、こんな事件があったので、だいぶパワーバランスが崩れているなと思って。ちょっと上から行けるんじゃないかと思って会ったところ、相変わらずで。『赤江さん、肉の焼き方がなってない』とか突っ込まれたりして。コイツ~みたいな。相変わらず、ふざけた大人で」と苦笑いした。
土屋が後任と告げると、ピエール瀧は「そりゃそうだよ。もう僕の存在なんて、できる限り早く忘れてもらうのがいいと思うんだ」と話したという。リスナーへのメッセージを打診すると「本当に感謝しているし、『たまむすび』のリスナーさんが温かい言葉を自分に投げ掛けてくれているのには気づいているから、それに対しては感謝したいんだけど、言えるような資格は自分にはないし、メッセージは難しいな。赤江さんの口から言ってよ」と依頼された。
最終的にはメッセージが届いたが「何を言ってと言われたかというと、文面にもありましたが、AMのお昼のワイド番組というのは、パーソナリティーのファンで、わざわざチャンネルを合わせて一生懸命聴きにきてくれる深夜の番組と違って、普段の日常の生活の中のBGMみたいな感じで、生活音として流れていて。メッセージを送ってくれるリスナーさんにも助けられているけど、メッセージを送ってこないけど聴いてくださっている多くのサイレントリスナーさんたちの生活の中に溶け込むのが昼ワイドの使命だから。そう思って自分はやってきた。そういう意味では、聴いているリスナーさんのための時間であって、出演者やスタッフのための番組じゃないから、自分はそこに出る資格が今はないと思っているだということをおっしゃっていたんです。それを赤江さん、(アントニオ)猪木調で言ってよと。なんで私が猪木さんで言わなきゃいけないんだよと」
2012年4月期の番組スタートから7年。「木曜日は、スペシャルウィークも全部リスナーさん参加型の企画をやろうと。あんなふざけた大人だったんですが、瀧さんがそういう信念でやっていたのは、一緒にやっていた私が一番感じていた部分。それが少しでもリスナーさんに伝わればいいなと思うのと、あと、世間さまからは当然いろいろなことも言われるだろうし、罪を償うために瀧さんもいろいろやらないといけないこともあると思いますが、私は身内というか、同僚としての感想として、ちょっとだけ言わせてほしい」と涙をこらえながら切り出した。
「私もスタッフも事件が起きた時は『何やってんだ』と怒っていたんですが、保釈されて電話がかかってきた時に『ここはガツンと怒らねばならん』と思いながら電話に出たんですが、その時に瀧さんが『“たまむすび”は数ある仕事の中でも、ほぼ素の状態でできる仕事だったから、赤江さん、楽しかったなぁ』と言ってくれて。その言葉を聞いた時に『ああ、そうだね』と思って、私の中では一緒に7年やらせていただけた甲斐があったな、その言葉だけで十分だなという気持ちに、私はね、同僚としてはなってしまったという経緯もありました」
しんみりしたが、最後は「“たまむすび”はリスナーのもんだ。これでいいですか」とアントニオ猪木氏のモノマネ。明るく締めくくった。