藤井聡太七段 初の和服姿もJT杯初戦敗退 5つの初体験に「いい経験ができた」
2019年08月11日 20:11
芸能
対局中はいつもより暑く感じるのか水を口にする場面が多く、額からしたたり落ちる汗をタオルでしきりにぬぐった。JT杯参戦に三浦との対戦、九州での公式戦に封じ手まで加えた、1日5つもの“初体験”ずくしだったこともあり、終局後は「きょうは初めてのことばかりで、いい経験ができた」と思わず苦笑した。
将棋の内容でも、三浦が「もしかしたら、藤井さんがあまり知らない戦法かと」という準備していた攻めに序盤から大苦戦。それでも、簡単に諦めるわけにはいかないとばかりに、最後まで粘りに粘った姿は、夏休みで駆けつけた未来のちびっ子棋士らにも大いに勉強になったはずだ。本人もそのことを意識していたよう。
最後は力尽きたものの「きょうは本当に多くの方に来ていただきありがとうございました」とファンに素直に感謝。タイトル戦では本年度に獲得できる可能性を残すのは大阪王将杯王将戦のみということもあり、対局スケジュールには余裕が生まれている。単なる1敗を上回るひと夏の経験が、天才棋士の更なる成長を促すはずだ。