「アンパンチ」を見て暴力的に?記事執筆の動機は「たまたま電車で聞いて…」
2019年08月13日 00:30
芸能
12日にもツイッターで「#アンパンチに代わる非暴力的な解決策」がトレンド1位になるなど、多くの反響を呼んでいるこの問題。番組では当事者である「オトナンサー」編集長である星大樹氏をスタジオに招き、記事の意図について討論した。
星氏は「ある程度狙ったタイトルにしたが、ここまで大きな反響になるとは」といい「たまたま男性の記者が電車内で『うちの子がアンパンチしてきて困る』と言った声を聞き、実際にネット上で検索すると似たような例が散見されたため記事にした」と発言。
漫画家の江川達也氏(58)は「今回話題になったのはアンパンマンを見て、みんな心の中でちょっと暴力的だな…と思っていたからでは」と指摘。「実際にデータとして暴力と性描写を多くすると漫画は売れる。人間の本質として好む暴力とセックスをどう社会化して表現するのかが漫画」と持論を説いた。
竹山は「アンパンマンの中では正義の味方と悪がいて、『アンパンチ』でやっつける。でも、その後に必ず大事なことをするじゃないですか。アンパンマンで伝えたいのはその部分では」とフォローした。
編集者の箕輪厚介氏(33)は「確かにアンパンマンってひどいなと思って」と話し「根本的な解決を何もしていない。暴力じゃ何も解決しないと思う。多種多様な表現があっていいのだけど、子供が見る国民的アニメというのは世の中を象徴するものだから、アンパンマンはそのままでいいのだけれど、もしかしたら全く新しいヒーローが生まれてくる空気感があるのかもしれない」と意見した。
「テーブルを囲んで話し合うヒーローが出てくるかも」と竹山が答えると、箕輪氏は「そう。ジョークに聞こえるかもしれないけれど20年後にはそっちが主流になっている可能性がある」と予想した。
議論を受けて竹山が「こういうのが世間に広まって、制作者の人たちが気を使い始めると、また違う問題になるわけですよ」と語ると、WEBクリエイターのシモダテツヤ氏(38)は「もしそうなったら星さんは記者と謝りにいかないとだめですよ。記事を書いて、後は知りませんではダメ」とメディアの責任について言及した。