作曲家・服部克久氏 親子3代初共作 長男ピアノ&孫バイオリンともに演奏
2019年08月13日 05:30
芸能
百音は5歳からバイオリンを弾き始め、09年にリピンスキ・ヴィエニャフスキ国際コンクールのジュニア部門で史上最年少の1位に輝いた。これまで国際コンクールで計4回のグランプリを受賞し、16年にメジャーデビュー。仕事の相談は克久氏にすることが多く「おじいちゃまは口数は少ないけど、ポンポンと的確なアドバイスをくれる」と頼りにしている。
克久氏は14年に「音楽畑」の21作目「Virtuosi」で百音と共演しているが、今作ではNHK大河ドラマ「真田丸」やTBSドラマ「半沢直樹」などの音楽で知られる売れっ子の隆之氏が参加。隆之氏の妻でバイオリニストのエリさんも演奏に加わった。
克久氏の父は国民栄誉賞を受賞した作曲家の良一氏(1993年死去、享年85)。克久氏は「来た仕事は断るな、というのが父の教え」と、華麗なる一族を支える家訓を明かした。仕事で期待に応え続け、ようやく実現した3世代の共作。音楽界が注目する一曲になりそうだ。
《華麗なる服部家》服部良一氏は昭和を代表する作曲家で「東京ブギウギ」「銀座カンカン娘」などの明るい曲で戦後の日本を元気づけた。その妹の富子さんは宝塚歌劇団20期生で、退団後は歌手や女優として活躍。克久氏、隆之氏も作曲家としてヒット曲を量産。隆之氏のいとこ有吉は欧米で活躍するバレエダンサーで、10年バンクーバー五輪の開会式に出演した。