「NEWS23」戦争を聞く 綾瀬はるか「平和への願い これからも」15日はシベリア抑留
2019年08月15日 07:00
芸能
15日は「トーキョーダモイ~シベリア抑留者たちの記憶」と題し、放送時間を20分拡大。綾瀬がスタジオ生出演し、メインキャスターを務める小川彩佳アナウンサー(34)と“同い年対談”も行う。
米田浩一郎プロデューサーは「綾瀬さんの取材で印象的なのは、お話を聞く体験者の方々への心配りです。相手の体調を気遣い、ゆっくり時間をかけてお話を聞いていく。この姿が、シリーズが長年続いている1つの理由だと考えます。当たり前のことですが、戦争体験者は年々高齢化しています。体験者の高齢化に伴い、戦争を伝えることが年々難しくなっていると感じます。一方で、戦争を知らない世代は増えています。戦争を知らない世代が増えたことはいいことです。しかし、一方で戦争を知らない世代に戦争のリアルを伝える作業は年々難しくなっています。特に若い世代に共感してもらえる綾瀬さんの力を借り、戦争の愚かさや理不尽さ、そして歴史を知ることの大切さを、これからも伝えていければと考えております」と話している。
戦争が終わったはずの中国大陸。北から攻め込んできたソ連兵に、約60万人もの日本人が「トーキョーダモイ(東京に帰る)」と騙され、連行された。向かった先は、冬には氷点下40度にもなる極寒の地・シベリア。彼らは強制収容所に入れられ、森林伐採などの重労働を強いられた。抑留者のうち、1割に当たる6万人もの人たちが寒さや飢えのため命を落とした。
綾瀬が訪ねたのは、京都府の日本海に面した港町・舞鶴。シベリアに抑留されたものの、何とか命をつなぐことができた日本兵や民間人は、この港に帰ってきた。
シベリア抑留を経験した98歳の安田重晴さんは入隊1年目の20歳の時、今の中国東北部、旧満州に配属。終戦を迎えたのは24歳の時だった。「シベリアのはね、戦争が終わってからシベリアに 連れていかれて死んだ。戦争で死んだんじゃない。死なんでもええ人間が死んだ」。平均年齢96歳となった抑留体験者たちの話に、シベリア抑留の事実が語り継がれることを願う安田さんの声に綾瀬が耳を傾ける。