美輪シャンソン 令和も歌い継ぐ「良い物に時代は関係ないんです」
2019年08月16日 05:30
芸能
昨今の音楽について「メロディーや強弱がないんです。歌詞もただ思いついたことを羅列しているだけでツイッターと同じなんです」と喝破。美輪は1935年(昭10)に生まれ、激動の昭和、平成を歩んできた。「時代が新しくなったからといって自分のスタンスが変わることはありません。『ミロのビーナス』や『モナリザ』のように、良い物に時代は関係ないんです」と語る。
コンサートでは「愛の讃歌」が見どころの一つ。日本では岩谷時子さんが訳し越路吹雪さんが歌ったものが有名だが、美輪はフランス語の原詞を忠実に翻訳。語りを務めたNHK連続テレビ小説「花子とアン」の作中で披露されたことでも話題を呼んだ。「良い物は良い。だからみんなが大事に歌い継いでいくべきなんです」。日本のシャンソンの第一人者が、新時代に本物の歌を紡いでいく。