池松壮亮 共演したピエール瀧への思い「人を許す力も必要…映画の現場で会えることを願う」
2019年08月22日 20:02
芸能
池松は舞台あいさつの冒頭で「こういう日を迎えられて本当に幸せに思います」と話し、「ちょっとしゃべりますね」と切り出した。続けて「本当に物語り同様にいろいろなことがありまして、逆境に次ぐ逆境で。なんとか平成の最後に撮影を終えることができました」と振り返った。
すると「まあ、いろんなことがありまして。皆さんもご存じの通り、ピエールさんが、ああいうことになり…」と続けた池松。さらに、ピエール瀧への思いを「今日、この瞬間まで、あの日から何を言うべきなのか、言わないべきなのか(を考えた)。あくまで共演者として、あの人の目は本気でしたし、この作品にとんでもなく大きな力を注いでくれたと思っています」と声を震わせながらに述べた。
最後は「いろんな人がリスクをとってくれて、こうやって公開する運びとなったことを改めて報告したいなと思っています」と語り、「人を罰する力を持つのであれば、それ以上に人を許す力も必要なんじゃないかと、個人的な見解で思っています。なんとか立ち上がって、映画の現場で会えることを、今はただ願っています」と思いを語り締めくくった。
映画「宮本から君へ」はバブル崩壊直前の日本で最も嫌われた伝説の漫画を映画化。文具メーカーで働く熱血営業マン・宮本浩が愛する人のため“絶対勝たなきゃいけないケンカ”に挑むというエネルギッシュな作品。主演は池松で、ヒロイン役は女優・蒼井優(34)が務める。