吉本所属のなべおさみ、久々の新喜劇出演 天国の妻思い涙「この喜びを伝えたかった」
2019年08月27日 17:15
芸能
舞台裏の楽屋で川畑、西川忠志(51)、島田珠代(49)、山田花子(44)らと会見に臨んだなべは、吉本入りを決めた経緯を説明した。自身の自動車事故や、息子・なべやかんの騒動などで芸能界の表舞台での仕事は激減したが、16年10月に76歳で亡くなった元女優の妻・笹るみ子さん(本名=渡辺瑠美子)の最後の言葉に再起を誓った。
「パパ、あなたはなべおさみよ…。なべおさみはなんと言ってもなべおさみなんですからね」
3年後の今年、吉本と話がまとまり、この日の復帰舞台に。「この喜びは亡くなった女房に伝えてやりたかったですよ」と涙で言葉を詰まらせた。
座長の川畑は「子供の頃からよく見てました。復帰を聞いた時、80歳だし、最近の情報がなくて、どれぐらい出れるかとか、分からなかった。声も出てたし、ムチャクチャ元気です」と驚きを隠せなかった。芸能生活60年を超えた“傘寿”を迎えた大御所は「死ぬまで舞台に立ち続けるのが夢。30年、海の底にいました。どんな小さな仕事でも、巨大な喜び」と今後も舞台に加えて、オファーがあればどんな仕事でも全力を尽くす構えだ。
◇なべ おさみ(本名=渡辺修三)1939年5月2日、東京都大田区生まれの80歳。明大在学中に渡辺プロダクション入りしてラジオ台本などを書くがコメディアン志望で水原弘、勝新太郎、ハナ肇らの付き人に。64年に日本テレビ「シャボン玉ホリデー」でデビュー。その後は映画、司会などで人気者となった。