藤井聡太七段、王将戦二次予選決勝進出!「憧れのレジェンド」谷川九段と初対局へ
2019年08月27日 05:30
芸能
プロとなってから1次予選での敗退が続き、相性の悪さもささやかれた王将戦。満を持して臨んだ今期は鬼門を軽々と突破し、初登場となった2次予選も2連勝で決勝へとたどり着いた。「将棋界で最も過酷」といわれる挑戦者決定リーグ入りまで1勝と迫り、最後に乗り越えなければならないのが「憧れの棋士」と公言している棋界のレジェンドだ。
有名な逸話がある。藤井が小2時代に参加した指導対局で谷川と対決。大敗寸前となり「引き分けにしよう」と優しい言葉をかけられたにもかかわらず、将棋盤を抱え込んで号泣した伝説の一戦だ。
「谷川先生とは公式戦初の対局。今回対戦できることはうれしく思います」。その谷川は現時点で通算1324勝。藤井戦は歴代単独3位の1325勝目を懸けた戦いとなる。昨年2月に藤井が朝日杯を史上最年少で制した際、中堅棋士に対し「君たち、悔しくないのか」と異例の辛口コメントを残していたのも何かの因縁か。
背筋をすっと伸ばした藤井は「次局はすぐにあるので、コンディションを整えて指せればと思います」と谷川戦に思いをはせた。令和の将棋史に残るはずの激突は次の日曜だ。 (我満 晴朗)