「なつぞら」3日連続“天陽くんロス”雪月の包装紙に込めた思いにネット号泣「まさか今日まで」華丸も感動
2019年09月05日 08:30
芸能
美術の才能があるものの、貧しさのため進学しないで農業を手伝った天陽。農作業の合間にべニヤ板に描く絵は繊細にして大胆、躍動感あふれる馬の絵が得意。アニメーターが夢のなつに絵心を教え、彼女の生涯に大きな影響を与えた。なつの上京後は青年団の演劇の手伝いをしていた農家の娘・靖枝と出会い、結婚。2児の父となる。“国宝級イケメン”と呼ばれる吉沢が好演。8月24日、次週予告に1秒映っただけで「天陽くん」がツイッターのトレンドに入るなど、今作きっての人気キャラクターとなった。
第136話は、十勝へ帰省中のなつは雪月を訪れ、菓子職人となった雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)に再会。そこへ雪之助(安田顕)が現れ、生前の天陽(吉沢亮)が描いた雪月の包装紙に込めた思いを、静かに語り始める…という展開。
天陽が完成した絵を、ある夜遅くに持ってきた。
<回想>
雪之助「素晴らしいな。(丘に立つ)この女の子はさ、ひょっとして、なっちゃんかい?」
天陽「なっちゃんみたいな人が、この十勝には、いや北海道にはたくさんいるでしょ。自然に開拓者精神を受け継いで、たくましく生きている人が」
雪之助「そうだね」
天陽「僕の十勝も、そういうなっちゃんから始まっているんですよ」
雪之助「これは、その頃のなっちゃんなんだね」
天陽「そういう出会いを、雪月のお菓子にも込めたいと思ったんです」
雪之助「うれしいね、それは。なっちゃんもそれ聞いたら、喜ぶだろうね」
天陽「したら、お菓子を送ってあげてください。東京に。もし、なっちゃんが何かにくじけそうになった時には、それで雪月のお菓子を包んで送ってあげてください。雪月のお菓子がたくさんの人を喜ばせるように、今のなっちゃんもたくさんの人を喜ばせなくちゃならないでしょ。きっと、それを感じてくれますよ」
雪之助は「天陽くんは子どもの頃の思いを、ずーっと大切にしていたんだね。それは、なっちゃんも同じだべ」となつに語り掛け、とよ(高畑淳子)は「なっちゃん、遺された者はつらいけどさ、その分、強くもなれるべさ。ならなければ、先に逝った者に恥ずかしいからね。大切な思い出に恥ずかしくないように、生きないと」。なつは黙って聞き入り、大粒の涙を流した。
ネット上には「3日連続で天陽くんに涙涙の通勤前」「連日の天陽くんロスがつらい」「本日も号泣。天陽君ロス半端ない」と寂しがる視聴者が続出。
「今日も泣いてしまう。みんなが天陽くんのことを話している。幸せだ」「まさか今日まで泣かされるとは!あの天陽くんの想いの深さがなつに伝わっていることを祈る」「また今日も泣かされた。それぞれの想いの中に天陽くんはしっかり生きている…幸せなことだ。そして、あの包装紙が欲しい」「包装紙で涙…。なつの幼少期を切り取ったような、愛ある素敵な天陽くんにしか描けない包装紙」「雪月のお菓子と包装紙に込めた天陽くんの想いが深くて。改めて天陽くんの偉大さを知る」と包装紙のエピソードが涙腺を刺激した。
「天陽くんもなつに助けられていた。遺言は後から後から遺された人の口から伝わる。ここぞのとよばあちゃんの言葉が光る。それでも生きてゆく。遺された者の人生は続く」「天陽くんがいなくなった後を、天陽くんの最後を一人一人がどう受け止めたのかを描いてくれているのが、本当にうれしい」などの書き込みも。直後の同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”は、博多華丸(49)が開口一番「いや~よかったね。天陽くんの包装紙。お菓子以外も包み込んでくれたね」と感動していた。
天陽のモチーフとなったのは、十勝に生きた画家・神田日勝(1937~1970)。鹿追町には神田日勝記念美術館があり、命日の8月25日は「馬耕忌」と呼ばれ、例年イベントが行われている。今年は吉沢がトークショーを開いた。