「クレイジージャーニー」やらせ発覚で休止 謝罪も関係者「打ち切り避けられぬ」
2019年09月12日 05:30
芸能
関係者によると、今月に入って視聴者から「おかしいのでは」と指摘があり、スタッフの聞き取り調査などを行った結果、やらせが発覚。スタッフ1人が独断で行ったとした。
調査では、この手法が常習的に行われていたことも判明。17年2月~今年2月に10回放送された加藤氏の企画で同様の“やらせ”が6回行われた。過去10回はメキシコのスタッフとは別のスタッフが全て担当していた。加藤氏には事前に準備していることを伝えていなかったという。
同局は「事実に依拠した番組で事実をゆがめたことになり、あってはならないものと考えています」として視聴者や加藤氏に謝罪。今月18日に予定していた番組DVDの発売も延期となった。
(重圧で離職者相次ぐ/) 番組を巡っては、立ち上げに関わった演出担当者が7月に別の部署に異動。パワハラが原因と一部で報じられた。同局関係者は「上からの重圧に耐えられず現場スタッフが次々と辞めている。人員が少なくロケ期間も短い。その中で確実に“撮れ高”を残さなければならない。期待に応えるためにやらせを行った可能性がある」と説明した。
同局では今月5日にもバラエティー「消えた天才」で、幹部からの指示で映像の早回し加工があったとして謝罪。放送が休止となったばかりだった。同局広報部は「今回のやらせでは上からの指示があったとは確認できていない」と話しており、今後も調査を継続する。
▼「クレイジージャーニー」 2015年の正月特番として放送され、同年4月からレギュラー化。冒険家、写真家、ジャーナリストらが世界を巡る紀行バラエティー番組。人が行かないようなマニアックな旅や過酷なロケが見どころ。16年5月「ギャラクシー賞月間賞」、18年6月「放送文化基金賞番組部門・テレビエンターテインメント番組」最優秀賞受賞。