菫初段、男性棋士と初対決で逆転勝ち 母手作り“勝負メシ”で7大棋戦予選白星デビュー
2019年09月17日 05:30
芸能
40歳差のベテランを相手に大逆転劇。その粘り強い戦いを支えたのは、休憩中に食べた初めての“勝負メシ”となる母・幸(みゆき)さん(39)の手作り弁当だった。自らリクエストした大好物のチンジャオロースーと卵焼きを完食。終局後、「お弁当で元気が出た?おいしかった?」の質問に、この日一番の笑顔でうなずいた。午後からの対局には、ラムネとチョコレートも持ち込み、長期戦に備えた。
休憩を含め8時間を超える長い戦いを終え、仲邑は「長かった。でも思ったより長くなかった。時間を使い切ってしまい、結構疲れました」と振り返った。娘の戦いを見守った幸さんは「良くなかった。しっかりしたものを打てるようにこれから勉強しないと」と注文を付けた。
仲邑の次戦は23日に関西棋院(大阪市中央区)での若鯉戦。「頑張ります」と力強く語った。
《藤井七段は「味噌煮込みうどん」でプロデビュー》将棋の藤井聡太七段(17)の初めての勝負メシはみろく庵の「味噌煮込みうどん」だった。四段だった2016年12月、竜王戦6組ランキング戦で加藤一二三・九段(79)と対局。大先輩を下し、プロデビュー戦を飾った。東京・千駄ケ谷の将棋会館近くに店を構え、多くの棋士の胃袋を支えたみろく庵は今年3月、惜しまれつつも閉店した。