将棋の第60期王位戦7番勝負最終第7局は26日、東京都内で第2日を行い、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)=名人=を下し、4勝3敗で自身初のタイトルを獲得した。46歳3カ月での初戴冠は有吉道夫・現九段(84)=引退=が1973年の棋聖戦で初タイトルに輝いた際の37歳6カ月を大きく更新する最年長記録。敗れた豊島は名人の一冠に後退した。
2005年の竜王戦で初の挑戦者となった木村は過去6回のタイトル戦で全て敗退。7度目の正直で悲願の冠保持者となった木村は「うれしい…です」と感慨深げだった。