渡辺明王将 王将戦挑戦者決定リーグ戦参加の藤井聡太七段は「一番有利な立場」
2019年10月25日 19:50
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内容も高評価の要因だった。勝った糸谷哲郎八段(31)、羽生との対局は「快勝と言っていい」。問題は順位で、リーグ初参戦の藤井はランキング5位。勝ち星が同じ場合は上位2人によるプレーオフとなるため「あと1敗すると脱落でしょう」。7人によるリーグ戦が始まった第31期以降2敗、しかも5位で挑戦権をつかんだのは38期で3人しかいなかった。
全タイトルの最年少挑戦記録は屋敷伸之九段(47)が四段だった1989年、棋聖に挑んだ17歳10カ月。藤井の挑戦が決まる可能性があるリーグ戦ラストの一斉対局は11月19日で、17歳4カ月になる。渡辺は社会現象化したデビューからの29連勝に最年少挑戦記録を更新すれば匹敵するとして、「挑戦者になればすごいこと。ここからの2局は見どころ十分」と迎え撃つ可能性が高まる7番勝負を見据えていた。
渡辺は25日、大阪市内で、三浦弘行九段(45)との準決勝(きょう26日、丸善インテックアリーナ大阪)に臨むJT杯のレセプションに出席し「ファンの期待に応えられる将棋を指したい」と意気込みを語った。