「スカーレット」佐藤隆太“謎の旅人”草間役で新境地!オーディション落ち続けた朝ドラ初出演“縁”に感激

2019年11月01日 08:15

芸能

「スカーレット」佐藤隆太“謎の旅人”草間役で新境地!オーディション落ち続けた朝ドラ初出演“縁”に感激
連続テレビ小説「スカーレット」で朝ドラ初出演、謎の旅人・草間宗一郎を好演している佐藤隆太(C)NHK Photo By 提供写真
 【「スカーレット」佐藤隆太インタビュー 】 俳優の佐藤隆太(39)がNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜前8・00)にレギュラー出演。ヒロインの“人生の師匠”となる“謎の旅人”役に挑み「自分にとって新鮮」と新境地を開拓している。「ROOKIES」「海猿」をはじめ、数々の話題作やヒット作を彩ってきた佐藤だが、意外や朝ドラ初出演。「実は、若い頃に朝ドラのオーディションは何度も受け続けていたことがあります。もしかしたら、縁がないのかなと思っていました」と“不合格続き”の過去を明かし「こうやって、ご縁を頂いたので『このタイミングで参加できるんだ。ありがたいな』と思います」と感激した。1日放送の第29話で、約3週間ぶりに再登場。「いつ現れるか分からないキャラクターなので、見逃さずに見てほしいですね」と“神出鬼没ぶり”をアピールした。
 女優の戸田恵梨香(31)がヒロインを務める朝ドラ通算101作目。タイトルの「スカーレット」とは「緋色」のこと。フジテレビ「夏子の酒」「妹よ」「みにくいアヒルの子」、日本テレビ「ホタルノヒカリ」などで知られる脚本家の水橋文美江氏(55)が朝ドラに初挑戦するオリジナル作品。“焼き物の里”滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとして歩み始める1937年(昭12)大阪生まれのヒロイン・川原喜美子(戸田)の波乱万丈の生涯を描く。

 佐藤が演じるのは、大阪で“暴漢”に襲われていたところを喜美子の父・常治(北村一輝)に救われた謎の旅人・草間宗一郎。常治が信楽に連れてきて、川原家に居候した。戦時中は満州で働き、終戦後は日本で空襲に遭って行方不明になった妻を、ずっと探している。幼い喜美子(川島夕空)に温かく、かつ真摯に接し、慶乃川(村上ショージ)が作った焼き物を「こんなん、ただのゴミやん」とけなした時には「今日ひどかったね。人の心を動かすのは作品じゃない。人の心だよ。ひどかったのは君だ。子どもだからといって、ああいう態度はいけないよ。一生懸命作った人に失礼だ」と叱ったことも。柔道の心得があり、喜美子ら信楽の子どもたちはみんな教わることに。信楽を去った後も、折に触れて喜美子の前に現れ、新たな道を選ぶきっかけとなる。

 朝ドラ初出演に、佐藤は「出演のお話を頂いた時は純粋にうれしかったです。現場に入って皆さんと撮影している時間がとても楽しい時間になっているので、改めて作品に参加できてよかったなと思っています。実は、若い頃に朝ドラのオーディションは何度も受け続けていたことがあります。もしかしたら縁がないのかなと思っていたら、こうやってご縁を頂いたので『このタイミングで参加できるんだ。ありがたいな』と思います」と実感がこもった。

 キャラクターについては「草間は心のどこかに傷のようなものを抱えていて、過去につらい思いもしてきている人なので、そういう自分の経験があるからこそ、きっとヒロインの喜美ちゃんを含め、出会った人に対しても思いやることができるし、つらさや痛みを分かってあげられる人物なのかなと思います。喜美ちゃんにとっても、草間との出会いや再会が何かいい刺激になればいいなと思っています」と分析。

 「物語の序盤では喜美ちゃんに、そして、川原家の皆さんに救ってもらって立ち直っていきます。手を差し伸べてもらった分、これから先、川原家や喜美ちゃんに対して、自分ができることをして恩返ししていきたいと思っているのでしょうね。ただ、ずっと川原家にいるわけではないんですよね。謎の旅人なので(笑)。旅立っては、また戻ってきます。その戻ってきた時に月日が流れていて、お互いに前よりも成長できていたり、これまでとは違った出会い方をしていくようなので、それが楽しみです。現代のドラマだと『謎の旅人』という設定など、なかなかありませんよね。ちょっと懐かしさも感じる肩書というか、演じ甲斐があります。できれば『この人、何を考えてるんだろうな』と視聴者の人に考えてもらえるような佇まいができればと思うのですが、僕自身、『素』が凄く分かりやすい人間で、すぐ顔に出るタイプなので(笑)。そういった意味でも、草間のようなタイプの役を演じることは自分にとって新鮮です。初めて参加させていただく朝ドラで、新しい挑戦ができていると思うと、とてもうれしいです」と新しい一面を披露している。

 1日放送の第29話で、第10話(10月10日)以来の再登場。劇中の時間だと、世界的芸術家・ジョージ富士川(西川貴教)のサイン会で、1947年(昭22)以来8年ぶりに喜美子との再会した。「朝ドラの台本を読んだのが初めてだったんですが、読んだ時、本当に気持ちのいい時間だったんです。『スカーレット』は本当に気持ちよく1日をスタートさせることができる作品になっていると思います。皆さんのちょっとした活力になるような作品になってくれたらいいなと思います。そして草間は、いつ現れるか分からないキャラクターなので、見逃さずに見てほしいですね。『ちょっと見忘れたんだけど、今日の回に、草間さん出ちゃったの?』みたいにならないように(笑)。しばらくいない時期があったとしても、気長に待っていていただきたいし、また迎え入れてほしいです」と呼び掛けた。
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