松田龍平 100年前の芥川龍之介演じる、ほぼ全編上海ロケ「濃厚な旅を演じることが出来た」
2019年11月27日 13:20
芸能
松田は「今日初めて見たのですが、とても見応えのあるドラマ。満足しています」と完成度を強調。ほぼ全編にわたる上海ロケを「素敵な経験をさていただいて、100年前の上海にタイムスリップした感じ」と振り返った。
中国のスタッフ約180人について「凄く協力してくださって。言葉の通じない中で、言葉のが壁をゆうゆうと越えて楽しんでやっていた。声が大きくてパワーが凄くて、それに日本のスタッフも影響を受けて声がかれちゃっている人もいて…楽しくて。素晴らしい環境でやらせてもらった」と笑顔。
「芥川が初めて渡航した(時の)話なので自分も初めて海外に行った時のことを」思い出しながら演じたといい、「自分は日本人として日本で暮らしてきて文化の違いと言葉の壁を感じた。芥川の場合は100年前なので想像も出来ないですけど」と付け加えた。
芥川については「このドラマの6年後に自殺をするというのがずっと胸の中にあり、自分の胸にしまいながら」役作りに臨んだ。「生きるということと死ぬことを」考えながら役に向き合い、松田が演じきった亡くなる6年前の芥川は「やっぱり生きたかったのかな」と感じたことを明かした。
力説したものの、演じるまでは「あまりなじみがなかったというか、僕の中では。今回ウィキペディアで芥川を知ろうと。恥ずかしいんですけど」と知識がなかったためネットで調べたことを正直に告白しながら苦笑い。ドラマで演じた部分は「芥川の人生の中でも短い旅なんですけど、それでいて濃厚な旅を演じることが出来たのは僕にとって収穫でした」と話した。
放送は12月30日午後9時からBS8K、BS4K、総合で3波同時放送されるほか、同28、29日にはNHKワールドJAPANで英語で放送。
脚本は2011年後期の連続テレビ小説「カーネーション」や、映画「ジョゼと虎と魚たち」などの渡辺あや氏。