「スカーレット」2年連続中止の信楽「火まつり」再現!たいまつ60本 戸田恵梨香も感謝のロケ舞台裏
2019年11月30日 20:45
芸能
喜美子が、前任の信楽焼の火鉢の絵付け職人が辞めた信楽最大の窯元「丸熊陶業」に新たに招かれた深野心仙(イッセー尾形)に弟子入り。松下は丸熊陶業にやってきた陶工・十代田(そよだ)八郎を演じる。
劇中に登場した「火まつり」は「しがらき火まつり」の名称で、現在も滋賀県甲賀市信楽町で毎年7月第4土曜日に行われている伝統行事。江戸時代から続くと伝えられ、陶器作りや生活・文化に不可欠な“火”への感謝と、火に関わる安全を祈願する神事として親しまれている。
喜美子たちが大きなたいまつを担いで歩いたように、実際の火まつりも信楽の新宮神社から愛宕山山頂の神社まで約2・1キロの距離を、30~40分かけて歩き、山頂で大小さまざまなたいまつを奉納する。
今回のロケは、信楽焼を題材にした物語の中に地域の祭りを描くことにより“地域の特性”といったリアリティーが生まれる点、さらに燃えさかるたいまつを象徴として、喜美子と長崎へ旅立つ“フカ先生”の師弟関係の終焉や、喜美子と八郎の関係の進展といった変化が、よりドラマチックに描ける点が狙い。
実際の「しがらき火まつり」は悪天候のため、昨年、今年と2年連続中止。甲賀市は「しがらき火まつり」で実際に使用予定だった約60本のたいまつを用意した。地元のエキストラも参加し、祭りの様子を再現。今回のロケに懸ける思いもひとしおだった地元・信楽の強力なバックアップの下、荘厳なシーンが完成した。
戸田と松下は撮影当日、雨に降られながらも約5キロのたいまつを担いで山道を歩き、奉納する「火まつり」ロケを終了。たいまつを担ぐ戸田の姿を目にした松下は「ものすごく頼もしかったです」。戸田が「背中がですか?」と笑って聞けば、松下は「そうです。その背中を追い掛けて僕も登りました」と振り返った。
戸田は「深野先生や八郎さんと一緒に歩けているという、うれしさと楽しさがありました」と喜美子の気持ちに重ねながら「安全面も含めて私たちをフォローしていただいて、すごくありがたかったです」と地元のサポートに感謝。松下も「信楽の方々が協力してくれなかったら、成立しないシーンだったと思います」と語った。
第10週(12月2~7日)以降の展開について、戸田は「喜美子はフカ先生の弟子を卒業して一人前の女性絵付師として働いていく中で、さまざまなきっかけを受けて陶芸の世界に興味を持っていきます。また、喜美子と八郎がどのようにしてお互いの距離を縮めていくのか、そして丸熊陶業にも激震が走り、信楽の街も変わっていきます。そのような“変化”が見どころです。お楽しみに!」とアピールした。