受難続きの1年…NHK「法は犯しません」誓約書義務化へ 出演者の身体検査重要性を再認識
2019年12月20日 09:00
芸能
背景には来年1月にNHK新会長となる前田晃伸氏(74)の存在もありそうだ。銀行畑を歩んできた金融マンで、書面での契約を重要視する意向が強い。木田幸紀放送総局長も定例会見で、今後について「事務所を通じて事前に確認はしているが、それでもこういうことが起きている。さらに検討を進める必要がある」と事務所のマネジメント体制に厳しい立場をとっていた。
現在「麒麟がくる」の撮影は順調。沢尻被告の代役となった川口春奈(24)の演技も「真剣に取り組んでいて、周囲も身が引き締まる」(関係者)と高評価。年末で出演者のスケジュール調整が難しい中、時間を有効活用して深夜の撮影も増やし、当初の予定から2週遅れとなる来年1月19日の初回放送には間に合う見込みだ。出演者やスタッフは一丸となって作品作りに取り組んでおり、盤石な“身体調査”とともに1年という長丁場を駆け抜けていく。(特別取材班)
≪やらせ相次いだTV 制作現場の改革必須≫今年のテレビ業界ではやらせ問題も大きく注目を集めた。TBSは「消えた天才」「クレイジージャーニー」の2番組で、やらせ演出や過剰な映像加工があったとして謝罪した。佐々木卓社長は再発防止に向けた緊急の全社員集会で「視聴者の信頼こそが放送局の命だ」と社員らに語った。ただ同局関係者は「2番組を打ち切りにして終わらせただけで、制作現場に大きく変わったところはない」と話しており、今回の教訓が存分に生かされているとは思えない状況だ。テレビ朝日でも報道番組「スーパーJチャンネル」での企画にやらせが発覚した。