「さんま・玉緒」特番 プロデューサーが「うらやましい」広瀬すずも感動した「奇跡の映像」とは
2020年01月13日 10:00
芸能
数々の「夢」をかなえていく中、高田プロデューサーが特に印象に残ったのは海苔漁師をしている59歳の男性の「夢」。男性は52歳の時、テレビでクラシックピアノの偉才、フジコ・ヘミングのピアノ演奏を見て衝撃を受け、その魂の旋律に「自分も弾いてみたい」と心を揺さぶられたという。しかし、その曲はプロのピアニストでさえ敬遠するという超難解な「ラ・カンパネラ」。しかも男性は今までクラシックとは無縁で、楽譜が読めないうえに、漁で鍛え抜かれた太くてゴツい指を持つ。
そんな彼のチャレンジ精神に火をつけたのが、音大を卒業している妻の「私でも弾けないのに、あなたは100%絶対にムリ!」という言葉だった。
これに反発し、1日8時間の猛練習を重ねること7年。漁師が抱いた夢は「自分の演奏をフジコ・ヘミングに聞いてもらいたい」。ピアノに触ったこともなかった男が憧れの人に会い、そして“奇跡の演奏 を披露する圧巻映像を届ける。
高田プロデューサーは「彼は7年間のほとんどをカンパネラの為に費やします。当初は、他人に自慢ができるわけでもなく、お金が稼げるわけでも、ただただ『フジコ・ヘミングさんのように弾きたい』という思いから膨大な時間を費やしていきます」と思いを代弁。「大人になって、『熱中』という言葉では片付かない熱狂するものが出来た彼は眩しい存在でした」と語り、「私も52歳になった時に、同じように夢を追いかけることが出来るのか?夢の実現をお手伝いしつつも、彼がとてもうらやましかったです」と印象に残った理由を明かした。
ゲストの広瀬すずも「カッコイイ」と心を奪われるその演奏に、「練習量は誰にも負けない。年をとっても夢は追いかければつかめる」と晴れ晴れと語るその笑顔に、胸がアツくなる。
かなえられる「夢」はこれだけではない。高田プロデューサーは番組の見どころについて「長年思い続けている夢叶う瞬間。上記のフジコ・ヘミングの演奏を始め、中学1年の時に、佐藤栞里に悩みを書いて出したファンレターの返信を貰い人生を救われた30の主婦の方が、佐藤と初めて対面する瞬間。そして、18年ぶりの交流24年間の『ある思い』を持った方も登場します」と紹介。「何年も積み重なった時間が花開く瞬間は、見ている人も幸せになると思います」と熱弁した。
そんな感動を呼ぶ番組も、今年で26回目の放送。「長い時間を刈り取られせて貰えるのは、テレビの醍醐味であり、この番組の醍醐味でもあります」としみじみ。「26年目もお楽しみに!」と力を込めて視聴者に呼びかけた。