M―1優勝ミルクボーイが流した涙 2年間“出世払い”にしてくれた理髪店で…
2020年01月16日 22:55
芸能
プロになって12年のミルクボーイもアルバイトで生活費を稼ぐ日々。決勝1週間前まで駒場はジムで週4のアルバイト。1年前に結婚した妻も仕事を持つが「奥さんに頼っているのもアレなんで。奥さんのお父さんやお母さんにも、かっこいいいというか、ちゃんとした人と結婚したんだと思ってもらいたい」と語った。
内海も中華の配達バイトが稼ぎのメイン。決勝前にはトレードマークの角刈りを整えるために、なじみの理髪店を訪問。76歳になる店主の小川さんは「お金あらへんというから、よし、そんなら出世払いやと。この2年間ぐらいタダ」にしていると告白。内海は帰り道で「マジでいい人っすよ。泣きそう…。まだ決勝終わってないのに…」と心ある人の励ましに感謝した。
迎えた決勝。2人は会心の漫才を見せ「コーンフレーク」ネタで大会史上最高得点をマーク。ファイナルステージでは「最中」ネタでかまいたち、ぺこぱに勝ち過去最多5040組の頂点に立った。
優勝後は一睡もせずに数々の番組にハシゴ出演。年をまたいで1月下旬まで一気にスケジュールが埋まる“時の人”になった。2人が大阪に帰ったのは決勝翌日の深夜。駒場は自宅で妻ゆきさんに迎えられるとホッとした表情を見せる。台所にはコーンフロスティの袋が飾ってあり、ゆきさんは毎日この袋にお祈りしていたという。駒場はスマホでM―1放送中に家族が歓喜する動画を見て笑顔で「よかった…」とつぶやくと、目には涙が。「うん…。よかった…」と、笑顔で見守る妻の前で泣き続けた。
内海は2年間無料で髪を切ってくれた理髪店へ。店主の小川さんに「今日から金もらうで」と祝福されると「えー、今日から有料ですかあ」と困った顔を一瞬見せてから、笑顔で涙を流した。
最後に2人が向かったのは、ネタを考えるために通い続けた大阪の喫茶店「珈琲館サモア」。有名人のサインが並ぶ壁には、2人が胸を張って書いたサイン色紙が1番高くに飾られた。