平松愛理、復興支援全国で「経験を歌い広める」 阪神大震災から25年「神戸ミーティング」涙の最終回
2020年01月18日 05:30
芸能
故郷が大災害に見舞われながら、自身は都内で被災しなかったという罪悪感を抱き続け、震災直後からチャリティーライブなどを開催。「神戸ミーティング」と銘打ったのは97年からで、毎年1月17日に神戸で歌い収益金を寄付してきた。今回を最終回としたが、今後は宮城県など東日本大震災の被災地や大雨・台風などの被害を受けた地域で、復興支援の経験を生かしたライブを続ける意向だ。
震災では須磨区の実家で両親が被災。開業医の父は、全壊した医院から点滴や薬を探し出し、近所のケガ人や病人を無料診療した。平松の支援活動にも影響を与えたその父が昨年10月に89歳で他界したことも、ライブに一区切りつけるきっかけとなった。「自慢の父が亡くなり月日の流れを実感。改めて何かをやろうと思えた」といい「音楽には人を笑顔にする力がある。被災地はもちろん、日本各地に歌を届けたい」と未来を見据えた。
最後のステージで「私の人生の半分近い間、神戸ミーティングと過ごしてた」としみじみ。「いつか神戸ミーティングは忘れられても、阪神淡路大震災は忘れられない。25年間ありがとうございました」と涙を浮かべながら締めくくった。