志村けん、映画初主演! 山田洋次監督の新作で菅田将暉と“2人1役”「選んでもらい光栄」
2020年01月25日 05:31
芸能
2008年に出版された「キネマの神様」(文芸春秋)が原作。映画とギャンブルが大好きで家族にも見放されたダメ親父のゴウに“映画の神様”が奇跡をもたらす感動のヒューマンドラマだ。
その昔に撮影所で働いていた経験もあるダメ親父役が志村。本格的に映画に出演するのは高倉健さん主演の「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)以来21年ぶり2度目。「松竹100周年という節目の作品に選んでもらい光栄なことだと思っております。山田監督の作品もたくさん見ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのを楽しみにしています」とコメントを寄せた。
若き日のゴウに扮する菅田も「キネマの神様がほほ笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんなふうに思いました」と山田組初参加に高揚感をにじませた。
後年のゴウの妻を演じる宮本信子(74)は「男はつらいよ 純情篇」(71年)以来、およそ半世紀ぶりの山田作品。青年期のゴウが恋心を抱く食堂の娘には永野芽郁(20)がキャスティングされた。
3月にクランクインの予定。山田監督は「その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作100年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい」と意欲をにじませた。
《妖怪ウォッチでは声優挑戦》志村の映画出演は99年の「鉄道員」が実質的な初出演作。九州から北海道に渡ってきた炭鉱マンを熱演した。「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」(14年)では声優を務めた。
《宮本信子「ご一緒楽しみ」》山田監督にとっても新鮮なキャストとの仕事となる。半世紀ぶりの山田作品となる宮本は「志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております」とコメント。永野も「山田監督が生み出す温かい世界に自分が存在できる喜びと、緊張感で今から撮影が待ち遠しいです」と胸を膨らませている。