「麒麟がくる」第2話に追い風?「ポツンと一軒家」休止 落合CP初回反響に喜び「地味さあるプロローグ」
2020年01月26日 05:00
芸能
初回は「ポツンと一軒家」16・1%などを上回り、同時間帯横並びトップ。昨年の大河「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の初回(1月6日)と最終回(12月15日)を比べると、大河のメインターゲットのF4層(女性65歳以上)とM4層(男性65歳以上)は実に半減。年配層にソッポを向かれた。しかし「麒麟がくる」初回の世代別視聴率を見ると、F3層(女性50~64歳)、M3層(男性50~64歳)、M4層(男性65歳以上)で「ポツンと一軒家」超え。王道の作品に、従来の大河ファンが戻ってきた。特にM3層、M4層の回帰が大きい。
第2話は、織田信秀(高橋克典)と斉藤道三(本木雅弘)の戦い「加納口の戦い」(1547年、天文16年)を描く「道三の罠」。テレビ朝日は特番のため「ポツンと一軒家」が休止。昨年は「いだてん」が期間平均8・2%と大河ドラマ歴代ワーストを更新し、メインターゲットの年配層を奪われた最大のライバル。「麒麟がくる」に追い風が吹いても、おかしくはない。
26日の裏番組は、
▼日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」(後7・58~8・54)=イモトWT&みやぞんイッタっきり
▼テレビ朝日「じもキャラGP~お笑い怪獣と異名さん~さんま×全国で発掘した地元の名物キャラ」(後6・30~8・56)
▼TBS「バナナマンのせっかくグルメ!2時間半SP」(後6・30~8・54)=竹内涼真&鈴木亮平&ギャル曽根
▼テレビ東京「THEカラオケ★バトル」(後7・54~9・54)=最強女子ボーカリストカップ
▼フジテレビ「日曜THEリアル!」(後8・00~9・54)=世界法廷ミステリー 暴かれた完全犯罪
「麒麟がくる」にとっては、好調キープへ環境が整ったと言えそう。一般的に下がると言われる第2話の視聴率が注目される。
第1話は「光秀、西へ」。領地を荒らす野盗を撃退した際、明智光秀(長谷川)は、その頭領が持っていた「鉄砲」という見たことのない武器に興味を持つ。美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三(本木)に掛け合い、ある約束と引き換えに、鉄砲がどういうものか探る旅に出る。堺を訪れると、ひょんなことから三好長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)に気に入られる。次に向かった京で、名医と名高い望月東庵(堺正章)と助手の娘・駒(門脇麦)に出会うが、東庵は大の博打好き。本当に名医なのかヤブ医者なのか分からない。そんな中、大名同士の抗争が始まり、町は大火事になる…という展開だった。
複数の関連ワードがツイッターのトレンドに入るなど、インターネット上も大いに賑わった。その中、意外な反響を尋ねると、落合CPは「第1話はある種、エピソード0。普通の青年が普通に旅をしていくだけ。冒頭に光秀と野盗の戦いがありましたが、クライマックスに合戦シーンがあるわけでもなかったので、『冒頭だけじゃん』という人もいたと思います。ある種、地味さもあるプロローグに対して『おもしろかった』と言っていただける方が多かったのは思いの外、意外でした」と明かした。
「普通だと本能寺の変から始まり、子役時代に戻り、終盤に合戦シーンがある、みたいな初回の構成を想像すると思うんですが、ことごとく裏切っているので。それなのに『おもしろかった』と言っていただけて、視聴者の皆さんの“見る力”も捨てたもんじゃないといいますか、伝わってよかったと思いました。すごくうれしかったですね」と喜んだ。