渡辺謙、佐藤浩市 福島への思い語る 映画「Fukushima50」Wプレミア
2020年01月26日 18:38
芸能
佐藤は「公共の電波で津波の映像が流れる前には、“これより津波の映像が流れます”ってテロップがなければ津波の映像を流すことはできません。メンタルに対するケアが必要の中、福島の方々に見ていただくというのは非常に恐怖ではあるんですけど」とした上で「それを乗り越えてエンディングまで見た時、必ずや何か残る」と力強くコメント。「記録としても記憶としても、この映画が残るであろう、そう思っています」と呼びかけた。
続けて渡辺が「今日の映画もそこから始まるわけです」と、津波のシーンから物語がスタートすると説明。同映画を被災地の方々に見てもらったことを振り返り「当時は電源がなくて、テレビも見れない。パソコンも使えない。携帯電話も見れない状況で、いろいろなニュースだけが噂も含めて飛び交っていた。(被災地の方から)『この映画で真実が分かりました。作ってくれてありがとうございます。』っていう言葉をもらった時は、誇りと自信をいただいた」と喜んだ。
同作は世界73の国と地域での上映も決定。渡辺はタイトルが英語表記となっていることに「先日、郡山で発信したものが今日、東京に来て全国に届ける。そして、世界に向けて届けるために『Fukushima50』というタイトルになっている」と強調し「何か凄いパワーを届けられるに違いないと信じています」と誓った。
Fukushima50(福島フィフティ)とは東日本大震災による福島第一原発の事故発生以後も現場に残り続けた作業員のこと。英BBC、英ガーディアン紙、米ABCなど欧米メディアが一斉にこの呼称を使用し、広まることとなった。