指し盛り
2020年02月17日 08:00
芸能
18年11月8日 ○郷田真隆九段
18年11月13日 ○糸谷哲郎八段
18年11月26日 ○豊島将之王位
18年12月3日 ○糸谷哲郎八段
19年1月13日 ○久保利明王将
19年1月26日 ○久保利明王将
19年2月6日 ○久保利明王将
19年2月24日 ○久保利明王将
20年1月12日 ○広瀬章人八段
これって結構な記録ではないか?
早速、過去の記録をひもとく。案の定というか、上には上が2人いた。
まずは谷川浩司九段だ。第41期(1992年)の7番勝負で南芳一王将に挑戦した第2局から4連勝してタイトルを奪い、第42期(93年)は村山聖六段に4連勝で防衛。翌第43期(94年)第3局で中原誠前名人に敗れるまで、連勝は10に達した。
もう1人が羽生善治九段。第45期(96年)~第46期(97年)でいずれも谷川を相手にスコンク勝ち。さらに第47期(98年)第2局(対佐藤康光八段)まで、こちらもジャスト10連勝。
ちなみに羽生は続く第48期(99年)第2局(対森下卓八段)から第50期(2001年)第1局(対谷川)まで9連勝もマークしている。
いずれも7番勝負での記録だ。予選や挑決リーグを含めての、ではない。やはり別格の2人というべきだろう。
この2トップに続く記録を達成するなら充実し切っている渡辺王将しかいないとひそかに期待を抱いていたら、第2局で広瀬八段に敗れ、連勝はあっさりストップ。記録は調べ始めると途絶えるという業界あるあるは健在のようだ。
筆者は気持ちを切り替えて続く第3局へ。するとどうだ、今度は絶体絶命の大ピンチを力業で逆転しての2勝目ゲット、という場面を取材することができた。あまりに壮絶で濃厚すぎる内容に、当日は控室で右往左往。読者にしっかり伝わる適切な原稿を書けたかどうか、今もって定かではない。(専門委員)