笑福亭仁智「テレワーク落語会」サプライズ登場 若手への後方支援約束も

2020年03月08日 14:58

芸能

笑福亭仁智「テレワーク落語会」サプライズ登場 若手への後方支援約束も
大阪・天満の「天満天神繁昌亭」で開催された「テレワーク落語会」に出演した(左から)桂雀太、笑福亭鉄瓶、笑福亭仁智、笑福亭笑利、桂紋四郎、森乃石松。全員で「テレワーク」のポーズ Photo By スポニチ
 上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)は8日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)の3階会議室で開催された「テレワーク落語会」にサプライズで登場。「何かやらないとと思ってたところで、若手が皆、よくやってる。(公演中止が)進んだら、(テレワーク落語会を)高座でやるという可能性も。あすの理事会で提案する。皆の意見を集約して、協力できるようにしたい」と桂紋四郎(32)ら上方落語協会所属の芸人を激励し、後方支援を約束した。
 新型コロナ感染症拡大防止のため、落語の寄席は中止や延期が相次ぎ、天満天神繁昌亭でも公演開催は現時点で15日昼席まで中止。「仕事が12本とびました」と紋四郎も表情を曇らせた。講談師の旭堂南龍(39)から勧められ「外出を控えている人たちに楽しんでもらいたい。僕たちも稼がなアカンし」と紋四郎が発起人となって今回の「テレワーク落語会」を企画した。

 先月24日に第1回を開催。大阪市内のワンルームの自宅6畳の部屋にゲストとして笑福亭呂好(39)、旭堂南龍を招き「YouTube」で動画サイト「テレワーク落語会」のライブを生配信。「1回目からすごく盛り上がって、それから毎日やることにした」と紋四郎。初回の視聴者数は3500を超えた。北海道から沖縄、ロンドンでも視聴者がおり、YouTubeチャンネル「桂紋四郎」のチャンネル登録数も250から一気に1500近くまで増えた。

 8日は繁昌亭3階にある10畳の会議室を借りて、記念の「第10回テレワーク寄席」を開催。繁昌亭の客席、楽屋など舞台裏を撮影して紹介するサービスも。この日の寄席はもちろん無観客で、カメラの前で笑福亭鉄瓶(41)、桂雀太(43)が落語を披露。鉄瓶は「どこを見て喋ったらエエか分からん」と戸惑いを見せたが、紋四郎は「目の前にカメラがあり、お客さんがいる感じ。本番と稽古とまた違った緊張感があります。これからは、テレワークです」と今回の試みをアピールしていた。

 「テレワーク落語会」で1席を演じる際、目の前に置かれたパソコンの画面にファンからのメッセージも届いた。「上方落語、初めて聞きました」「職場の食堂で見てます」「仁智会長が出てる。すごい」などと反響はまずまず。「政府より(対応が)早い上方落語協会だ」とのコメントには、全員が歓声をあげた。

 「仕事がとんで、協会としてどう補償していこうかと。ピンチをチャンスに変えることになるかも。新しいものをつかめるかも分からん。アナログ人間だが、ネット配信も最近の流れで興味あった。お客さんの反応が直にきて面白い。新鮮さがある」と仁智会長も新しいコンテンツとしての「テレワーク落語会」に注目していた。
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