岡田晴恵教授 WHO事務局長発言に“異義”「WHOと一緒に行動してたら対策遅れちゃう」
2020年03月11日 11:40
芸能
岡田教授は「パンデミックというのは大陸をまたがる疫病の同時大流行でございます。今ワクチンもなくて薬もないわけですよね。で、軽症の人も多くて無症状の人もいて、誰が運んでいるか分からないから結局、一律に自粛、規制をかけるしかないわけですね」と説明。その上で「経済的に大きな打撃となってその選択を迫られているわけじゃないですか、日本の政府も私たちも。“コントロールできるパンデミックになる”って、これどういうことでしょうか?どうやったらコントロールできるんでしょうか?私たちに教えていただきたい。これはどういう意味って思っていて、世界中がこれだけ苦労して…日本もこれから大変じゃないですか。厳しい選択を迫られている。手だてがないわけです、薬も。こういう中で自粛自粛っていってるわけです。コントロールできるんだったら、どうしたらコントロールできるのか教えていただきたい」と語気を強めた。
そして「私が思ったのは、国立感染研在職時、WHOに行くたびに私自身は畏敬の念を持ってWHOに足を踏み入れていたっていう時期がありました」と言い、「だけど、今回に関しては私は政府に言いたい。WHOと一緒に行動してたら対策遅れちゃうんじゃないかと。だからリスク評価をWHOと同じじゃなくてもっと危機感を持って対策をしないと国民を救えないんじゃないかというふうに、これを見て痛感してしまった」と指摘。さらに「コントロールしようとしているんですけど、悪戦苦闘しているわけじゃないですか。これから患者さん増えるのに圧倒的にベッド数が足りない。医療資源は簡単に増やせないから、じゃあ広めないようにってこれだけ苦労しているわけじゃないですか。コントロールできるっていくら言ったって、ワクチンも薬もないじゃないっていうふうにしか言えない」と話した。