1カ月前のMRIでは“異常ナシ”だったハズなのに…三田佳子、3時間の大手術に至った経緯とは?
2020年03月17日 21:40
芸能
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その後、孫と戯れていたところ、首に強い痛みを感じた三田は、痛いと集中力に影響するということで、かかりつけ医に診てもらうことにしたという。
三田はペインクリニック(麻酔などで痛みを取り除くことに特化した診療科)でブロック注射を受け、一時的に痛みは和らいだものの、翌日には首だけでなく頭も痛み出してしまう。痛み止めも服用しごまかしてはいたが、我慢できる状況でもなく、整形外科でしっかり診てもらうことにした。
しかしMRIで首を検査しても、異常らしい異常は見当たらない。三田は「言いようのない不安」をおぼえたそうだが、加療することはなく、結局首の痛みは徐々に増していった。
最初の痛みを感じてから6週間。包丁を使っていただけで猛烈な「ハンマーで打たれた」ほどの痛みが襲ってくるようになった。
痛み止めの影響で吐き気をもよおすなど、身も心もボロボロな状況。そんな中、頸椎(けいつい)・脊椎病の権威が診療し、MRIで再検査を行ったところ、頸椎の内側に3センチもの膿(うみ)のかたまりが発見された。これは「頸椎硬膜外膿瘍(のうよう)」という名の病気。膿の塊が脊髄を圧迫することで、首や頭などに強い痛みを引き起こしていた。
これは何らかの原因で細菌が首の骨に付着することで発生。三田の場合、撮影などの疲れで免疫力が低下し、細菌の繁殖を許してしまったという。最初のMRI検査で発覚しなかったのは、その時点では“膿の量”が少なかったことにあるそうだ。
膿を取り除くには、大切な脊髄の損傷を防ぐため、のど側から手術する必要があった。こちらには声帯の神経があるため、女優として大切な声を失う危険性もあった。しかし、三田は1996年、子宮体がんで“余命7カ月”を宣告され克服した過去を持つ。どのような結果が出ても“それは運命”と受け入れる決意を示し、迷うことなく手術の道を選んだ。
2017年10月31日、3時間にも及ぶ大手術を敢行。手術後は絶対安静のためICU(集中治療室)に入り、一般病棟へ移ったのは10日後。入院生活は実に2カ月弱にまでなった。しかし術後の経過は良好で、「手術したらスッキリした」そう。退院後、三田は1週間で撮影復帰したという。