藤井聡太七段、史上初の3年連続勝率8割確定「そういう結果を残せたのは良かった」
2020年03月24日 20:07
芸能
藤井の先手で始まり、戦型は角換わり腰掛け銀。経験値を裏付けるように指し飛ばす稲葉に対し、藤井は最大87分の長考も投入して傾き始めた形勢を取り戻そうと奮闘。持ち時間4時間の対局で一時、残り9分の藤井に対し、稲葉が3時間22分残す大差が付いた。ところが優勢になった稲葉が寄せを誤り、一気に開いた活路を藤井が正確に進んで逆転勝ちした。「中盤長考した場面もありましたが、読み筋が当たらず時間、形勢苦しくなった。時間もなくなって厳しくしたかなと思っていた」と率直に振り返った。
比類なき偉業。棋界の外へ目を向けると、3年連続の勝率8割は大相撲の横綱・白鵬が12年から年間90番中、76勝、82勝、81勝して達成した。プロ野球では1リーグ時代の阪神が37年秋季に39勝9敗1分けの・813、38年春季に29勝6敗の・829で連続8割。規定投球回数到達の投手は阪急・山田久志が最後で78年に18勝4敗の・818、79年に21勝5敗の・808を残したが、3年連続はいずれもいなかった。