「エール」柴咲コウ 圧巻の歌声がネット話題「吹き替えなし?」「感動」世界的なオペラ歌手・双浦環役
2020年04月07日 08:15
芸能
第7話は、大正12年(1923年)。のちに裕一の運命の人になる音(清水香帆)は、まだ11歳。元陸軍の獣医で、今は馬具を卸す仕事をしている父・安隆(光石研)と母・光子(薬師丸ひろ子)の下、姉の吟(本間叶愛)と妹の梅(新津ちせ)とともに、豊橋ですくすくと自由に育っていた。ある日、音のクラスで最高学年恒例の学芸会の演目を決めることに。音の提案をきっかけに、演目は「竹取物語」に決まるが、翌日の役決めで…という展開。
そして、琴の演奏のため、父と教会に向かった音は、のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環(柴咲)の歌を聴き、その姿にクギ付けになった。
柴咲のオペラ「私のお父さん」歌唱はラスト約20秒。その高音域は視聴者も魅了した。SNS上には「柴咲コウさんの歌声、きれいすぎてビックリ。感動」「コウちゃん、オペラ凄かった…予想を遥かに超えました」「アッという間の出演シーンだったけど、そのお姿と歌声に自然に涙が出てきた。本当に天から舞い降りてきた歌姫だ」「(音にとっての)『生涯忘れることのない瞬間』に説得力がありすぎる柴咲コウ」「吹き替えなしでご本人が歌っているとのことだから、立派だ」「番宣で吹替なしって言っていたから、これも柴咲コウの生声なのか」「柴咲コウちゃん、吹き替えなしの本人?オペラ歌えるの?」「美声は柴咲コウの声?凄いな」などの書き込みが続出した。
「柴咲コウ」がツイッターのトレンド入り。双浦環役のモデルとなった日本人初の国際プリマドンナ(オペラの主役となる女性歌手)三浦環さん(1884~1946)もYahoo!リアルタイム検索の11位に上昇した(午前9時現在)。
1998年の女優デビューから20年以上のキャリアを誇るが、朝ドラ出演は今回が初。地上波連続ドラマへのレギュラー出演は、主演を務めた2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」以来3年ぶり。歌手役は03年公開の映画「黄泉がえり」以来17年ぶりで、テレビドラマ初となった。
02年に歌手デビュー。03年に映画「黄泉がえり」の主題歌「月のしずく」(役名RUI名義)がミリオンセラーとなった。作詞も手掛け、定評がある。ドラマは昨年9月中旬にクランクイン。柴咲は11月中旬に合流したが、その前の7月上旬から歌の練習を開始。最低週1~2回、1回2時間近くのレッスン。声楽の基礎から学び直した。
今年1月のインタビュー時は「練習でカメラが回っていないと、どう撮られているかを気にしないで純粋に『あんなに声が出た』のに、いざ本番になると、20年以上やってきたお芝居のスイッチが入って邪魔してしまうのか、声が出にくくなって。本当に壁にぶち当たっています。繊細な部分が声に影響してしまうんだと感じています」と苦戦ぶりを吐露したが、不安は杞憂。圧倒的な歌唱力を示した朝ドラデビューとなった。