池上季実子 伝説の映画「HOUSE」で大林監督と驚きの出会い「説明なく様々な顔を数百カット…」
2020年04月11日 18:35
芸能
大柄でクリクリでロングヘアーのその方は、あの頃の映画業界には無い雰囲気で、「なるほど、噂に聞いてたCM業界バリバリのムード」と感じたのを記憶しています。。
けして大きな声をお出しにならずニコニコしていらっしゃる。でも細い目の奥がキラリと光っていました。
その横にはスタイリストと紹介された奥様がいらっしゃって、話もそこそこに、私のオシャレ(役名)のすべてのシーンの衣装が、既に決められていて、ダーっと並べられていて驚きました。
撮影に入ってからもシーン・芝居と関係ない「一寸笑う顔して。」「泣いた表情して」困った顔・怒った顔など様々な顔を数百カット、説明なく要求していらっしゃった…。
結局、映画が出来上がるまで監督が何をしたかったのかわからず仕舞いで撮影に臨んだことを未だに後悔しています。
監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。