志村けんさん 寂しすぎる別れ…コロナ終息こそ無言の供養
2020年04月12日 17:30
芸能
本紙デスク 亡くなった直後の先月29日深夜に情報が入り、夜を徹して取材した。事実と分かり、信じたくない思いでいっぱいだった。
週刊誌記者 昭和から令和まで、老若男女に親しまれた喜劇王だけに、多くの国民がコロナの恐ろしさを思い知るきっかけにもなったね。
ワイドデスク 兄の知之さんが報道陣に語った「お見舞いもできない。お骨を拾うこともできない」という言葉に、未知の病原体の恐ろしさを実感させられたよ。
本紙デスク 感染予防の観点から、知之さんは火葬に立ち会えず遺骨を受け取ったのは実家前の駐車場で、葬儀業者から。現場で取材した記者からは「報道陣に遺骨を受け取ったお気持ちを聞かれたとき、あえて心情を語らずに“重い”“あったかい”と、事実だけをかみしめながら語る姿に、涙が出そうになった」と報告が来たんだ。
芸能リポーター 自分の大切な人がもし感染したら、そのまま顔も見られずに永遠の別れになってしまうかもしれないってことだよ。
週刊誌記者 東村山駅前の献花台も自粛の通達が出て、あれほどの大スターの別れとしては寂しすぎるよ。
リポーター コロナが収まったあとに開くという、お別れの会はできるのかな?
本紙デスク 事務所側、遺族ともに「何とか盛大に送ってやりたい」という意思が強い。実現すれば、幅広い世代に愛された志村さんだけに数万人規模のファンが駆け付けるかもしれない。
リポーター ただ、緊急事態宣言が発令され、その後の推移も不透明。多くの人が集う会合は、開催へのハードルが高い。
ワイドデスク 追悼番組も高視聴率連発で、志村さんの存在の大きさを再確認したよ。
週刊誌記者 平均視聴率20%超えが3番組(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。4日放送の日本テレビ「天才!志村どうぶつ園」は27・3%だった。
本紙デスク 志村さんの偉大さを語るにつれ、コロナへの憎しみが募っていくよ。これ以上感染を拡大させず、終息させることが、志村さんへの無言の供養にもなるんじゃないかな。