たむけん“アベノコラボ”動画をパロディー化 安倍首相も救われた形に

2020年04月15日 14:46

芸能

たむけん“アベノコラボ”動画をパロディー化 安倍首相も救われた形に
コラボ動画にそっくりな構図で、パロディ動画を投稿したたむらけんじ(本人のインスタグラムから)
 歌手で俳優の星野源(39)の「うちで踊ろう」に乗っかった安倍晋三首相の“アベノコラボ”動画のパロディーをインスタグラムに投稿した、たむらけんじ(46)株が急上昇している。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、外出自粛となり、世間の巣ごもりが進む中、星野が弾き語りの動画を投稿。それに飛びついた安倍首相の動画には「何様だよ」と批判が殺到する騒ぎとなった。

 それをイジったのが、たむけんだ。裸にフンドシという“話芸の神”のトラディショナルスタイルで登場すると、安倍首相の“くつろぎ動画”に出てきた「犬を愛でる」「本を読む」「カップで飲み物を飲む」「テレビをザッピングする」を完全コピー。相棒である獅子舞を愛でながら、胸には「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」「三密VS八光」「コロナのアホ!!」の文字が躍った。

 キレ芸が持ち味の自称“話芸の神”がピン芸人として15年ぶりに作ったネタ。周囲によると、思いも寄らぬ世間の高評価に「安倍首相の動画を見て単純に面白いと思ってパロディーにすることを決めたみたいです。暗いニュースばかりなので、こんなに皆さんに喜んでもらえて本当に嬉しいと話してました」という。

 実はこの動画で、たむけんが読んでいた出版物は、田中みな実(33)の写真集。TBS「水曜日のダウンタウン」で共演した際に本人からプレゼントされたもので、関係者によると「自宅にある一番面白そうな本はなんやろ?と考えた時に写真集があったと言ってました。体に書いた文字も全部、鏡を見ながら書いて、1時間くらいで動画が完成したそうです」という。

 関西では10本以上のレギュラー番組を持つたむらは、コロナ禍により自ら手がける焼き肉店「炭火焼肉たむら」を8日から休業中。社員の給与確保のため、融資を受けるなど奔走している。人ごとではなく、日々頭を悩ませているが、その中で久々に芸人魂に火がついたようだ。

 動画には「めちゃくちゃ怒られたら皆んな助けてね」とのメッセージも添えられたが、面白おかしくパロディーにしたことで世間から集中砲火を浴びた安倍首相も多少救われた形に。それを考えると、たむけんの持ちギャグ「ありがチャ~」ではないが、怒られるどころか御礼があっても良いくらいではなかろうか。(記者コラム)
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