岡田晴恵教授 専門家会議の実効再生産数に疑問「海外だったら解除レベル」
2020年05月04日 11:54
芸能
岡田教授は「実効再生産数っていうのは、1人の感染者が何人にうつすかっていう数字。1以下だったら縮小で、1以上だったら拡大」と説明し、「問題は今回の4月10日の0・7や0・5の数字。4月10日っていうのは、(7日に)緊急事態宣言1回目を出し、4月16日に全国に拡大する間なんですね」と指摘。その上で「ということは、この段階で縮小傾向にある。実効再生産数っていうのは政策決定に使われるんですけど、海外だったら(0・5や0・7は緊急事態宣言)解除レベルなわけですよね、広がらないわけですから。ですから、あんなに厳しい対策をやって、その効果で下がってきたことは分かる。やった政策は正しいと思うんですが、ただこの数値って本当に当たっているのかと。国家のかじ取りをするような数値でございますので、ここはどういう計算式でどういうデータでっていうことを開示していただいて、複数の研究者がちゃんと検証できるようにお願いしたい」と話した。
そして「今は4月10日よりも日が進んでいる。ということは、実効再生産数はもっと下がらなければいけないわけですよね。だったらなぜ(緊急事態宣言を)続けるのっていう話になる。私個人としては、今解除するのは危ないだろうと、特に首都圏は。地方が違う所もあります。その論拠となる数値が、これ(専門家会議の)は違うんじゃないかと思っておりますので、大事な所ですので開示を…、自粛で大変な思いをしているんですよ、国民は。そういう意味ではちゃんと数値を出して国民を納得させてほしい」と強調した。
◇実効再生産数 1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指標。実際に流行が進んでいる状況において、感染力を表す目安となる。再生産数が1を超えると、1人から複数の人へと感染者が増えていくことを示すため、流行は拡大することになる。逆に1を下回ると流行は終息に向かう。