鴻上尚史氏 演劇界への補償訴えて「お前らだけ」批判に「心を痛めています」
2020年05月09日 12:24
芸能
![鴻上尚史氏 演劇界への補償訴えて「お前らだけ」批判に「心を痛めています」](/entertainment/news/2020/05/09/jpeg/20200509s00041000173000p_view.jpg)
演劇界では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、2月から公演中止が相次ぎ、厳しい状態が続いている。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)をはじめ、演劇界への補償を求める声も相次いだ。鴻上氏も同番組に出演した際、演劇界の苦境を訴えていた。
鴻上氏は現状について「劇場は1年半から2年先までスケジュールは埋まってるので、単純に半年遅らそうというのはできない」と説明。続けて「すごい悲しいことなんだけど」と切り出し、「演劇をすることは人を結び付けたり、優しい気持ちになったりすることが大きかったりするんですけど、演劇界が割と目立つ人が多いので、演劇界の補償を求めたことによって、ネットを中心に、『演劇だけ特別なのか』とか『お前たちだけ、特権階級なのか』とか言われている。僕らは休業要請と自粛要請はセットで、演劇界だけではなくて、飲食業界とか、冠婚葬祭とか、ホテル業界とか、いろんな分野でみんなが同時に声を上げることが大事なんだけど、マスコミ的には、演劇界は派手な人たちがいたりするので、取り上げてくれるんですけど、そうすると、『お前だけ何言ってるんだ』(と言われる)」と意図を明かし、「実はとっても悲しい気持ち、心を痛めています」と心情を吐露した。