氷川きよし“限界突破”初のポップス盤 フレディ・マーキュリー氏の苦悩「魂で歌う」
2020年05月12日 04:00
芸能
初回限定盤では、黒のレース地の裏から潤んだ瞳でフェミニンな視線を向ける写真を披露。氷川は「演歌を20年歌っていろいろな経験をさせていただいた。そこからまた、次のステップに行くため、自分の中でスタートを切るアルバムになりました」と話している。
収録14曲は「限界突破×サバイバー」など発表済みの3曲を除き全て新曲。新曲の目玉は英ロックバンド・クイーンのカバー「ボヘミアン・ラプソディ」だ。湯川れい子氏(84)が訳を担当した日本語バージョンで、昨年からコンサートなどでたびたび歌唱し、話題となっていた。
原曲はクイーンのボーカリスト、故フレディ・マーキュリー氏が手掛けた。「スターである立場と、人間フレディとしての苦悩が伝わる作品。魂で歌いたい」と語る、思い入れあふれる一曲だ。
ほか、氷川が「kii」名義で初めて作詞に挑戦し、歌手の上田正樹(70)が作曲した「Never give up」や、音楽グループ「いきものがかり」の水野良樹(37)が作詞作曲した「おもひぞら」など注目曲が並ぶ。
昨秋から今年2月にかけ録音された新作。世界中が新型コロナウイルスの脅威にさらされる中「命の尊さをこのアルバムで、私の歌で伝えていけたら」と使命感に燃えている。
▼氷川の19年紅白VTR リハーサルで「きよしくんにはさよなら」「紅組のような白組のような衣装。皆さんが期待していらっしゃるような」と意味深な発言。迎えた本番では当時の新曲「大丈夫」の着物姿から黒ずくめの衣装に早着替えし「限界突破×サバイバー」を熱唱。同曲が主題歌だったアニメ「ドラゴンボール超」に登場する神龍(シェンロン)に乗り頭を激しく振った。歌手別視聴率は全歌手で2番目に高い40.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。