「麒麟がくる」初大河ユースケ・サンタマリア 光秀に「面を上げよ」で「謎の高揚感」朝倉義景役に手応え

2020年05月17日 08:00

芸能

「麒麟がくる」初大河ユースケ・サンタマリア 光秀に「面を上げよ」で「謎の高揚感」朝倉義景役に手応え
「麒麟がくる」で大河ドラマ初出演、朝倉義景を演じるユースケ・サンタマリア(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の長谷川博己(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は17日、物語の主舞台が美濃から越前へ移り、新章「越前編」がスタート。越前を支配する戦国大名・朝倉義景役で大河ドラマ初出演となる俳優のユースケ・サンタマリア(49)が初登場する。
 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 この日放送されるのは第18話「越前へ」。高政(伊藤英明)軍の追手から、命からがら美濃を脱出する光秀(長谷川)たち。途中、帰蝶(川口春奈)の取り計らいで現れた伊呂波太夫(尾野真千子)に導かれ、隣国・越前の地へたどり着く。領主・朝倉義景(ユースケ)に謁見し、明智家を匿ってもらえないかと交渉する太夫に、義景は値踏みをするように光秀を見つめ、渋々ながら了承する…という展開。

 ユースケが演じる戦国大名・朝倉義景は室町幕府からの名家で、一乗谷を中心に小京都ともいうべき美しく豊かな国・越前を思うがままに営んでいる。京とは距離を置いて付き合っているが、幕府と懇意な光秀を都合よく利用。最終的には、光秀と信長(染谷将太)の前に大きな敵として立ちはだかる。

 ユースケは「時代劇の経験が少ないので、所作などしっかりと身に付けなければと思い、監督に相談しましたが、監督からは『所作などは考えず、人物像も調べないで、いつものユースケさんでやってほしい』と言われました。その言葉を受け取って、ほとんど前知識を入れずに手探り状態で撮影に臨んでいます。監督からは『その迷っている感じが良い』と言われ、根拠のない自信がつきました(笑)。朝倉義景は、ここまでの登場人物にはいなかったキャラクターで、一癖も二癖もある、つかみどころのない戦国大名ですが、演じていく中でどんどん愛着が湧いています」と手応え。

 光秀との初対面シーンを初日に撮影したが「『面を上げよ』というセリフは、これまた謎の高揚感がありましたね(笑)」と振り返り「『麒麟がくる』の中では、朝倉義景を一番輝かせたいと勝手に思っています。是非、お楽しみに」とアピールした。

 制作統括の落合将チーフプロデューサーも「『本木道三』が見事に散って、ついに新たな戦国大名『ユースケさん朝倉』の登場です!厳格だが、ケチだった前主君とは打って変わって…今回の大名はつかみどころなく、光秀を翻弄します。大河ドラマ初出演のユースケさんは、また現場でものらりくらりと我々を翻弄し、まさしく『麒麟版・朝倉義景』がそこにいるかのように我々を錯覚させてくれました」と絶賛。

 「中盤、朝倉義景は光秀の運命に大きく関わり、最終的に光秀と信長の前に大きな敵として立ちはだかります。本格的な撮影はこれからですが、ユースケさんがどのように朝倉義景の人物像を育てて上げてくれるか、今から楽しみでなりません」と期待してやまない。
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