とにかく明るい安村 夏の甲子園中止に「確実に糧になる」「とにかく明るく生きてほしい」
2020年05月21日 05:30
芸能
「球場に入ったとき感じたパワーは凄かった。いまだに甲子園に行ったのを凄いと言われる。一生の自慢」と球児にとっての特別な場所だと強調する。
「野球部なら誰もが小、中学生のときから甲子園のことを考えている。それがなくなるのは信じられない」と絶句。「予選で負けて行けないなら納得いくが、勝ち負けも何もなく“明日から終わりです”というのはかわいそう」と思いやった。
甲子園への道は長く険しい。自身も、毎日グラウンドを50周したり、ボール回しをノーミスで100回するなどの苦しい練習を積んだ。「甲子園に行くために、それを我慢していた。報われないのは気の毒」と話した。
一方で「その経験があとになって良かったなと思うときが必ずある。切り替えて、とは言えないが、球児には変な道に行かず、とにかく明るく生きてほしい」と心から願った。
卒業後、芸人に。コンビ解散、低迷を経て15年にパンツ一丁でのギャグ「はいてますよ!」でブレーク。喜びもつかの間、不倫報道のあおりで仕事が減った。「ふとした時、やはりあの時の練習のしんどさを思う。体も心も高校時代が一番しんどかったから、しんどい中にも楽しさを見つける生き方の根本になっている」。現在は体を張った芸で、日本テレビ「有吉の壁」などで活躍を見せる。
甲子園の土は人に渡したまま行方不明で、手元に残ったのは砂粒のついた空の瓶だけ。それでも野球に打ち込んだという財産は確かに残っている。「大変なときにみんなと一緒に乗り越えたとか、そういうことは消えない。僕が同じ立場になったらぶつける場所がなく戸惑うと思うが、人生楽しいこともたくさんある。どうか真っすぐに生きてほしい」と呼びかけた。