テリー伊藤 恋愛リアリティーショーの落とし穴「演者も一般の方も気付かない」
2020年05月31日 11:56
芸能
テリーは自身が以前立ち上げたフジテレビのお見合いバラエティー「ねるとん紅鯨団」(1987~94年)について触れ、「『テラスハウス』も、最初はファンタジーで始まったと思うが、シーズンを何度もやると、それだけじゃ制作者が物足りなくなってくる。憎しみとか嫉妬とか、いろいろなものを入れていくことによって、ディズニー映画を見る感覚から、昼メロ(ドラマ)を見るような感覚に見る方も作り手もなっていってしまう。ここに落とし穴があった」とリアリティーショーの問題点を指摘した。
さらに「制作者も出演者も視聴者もみんな、本当はあんな罵り合っているのを見て、恋愛したいと思わない」とも。それでも「昼メロのドロドロのようになっていくと数字が良くなっていくという、この落とし穴が作り手にある。そこに対して、演者も一般の方も気付かないまま入っていく。テラスハウスのような恋愛番組は今後もあると思うけど、もう一度、より戻していくというの(責任)は制作者側にある」とした。
「テラスハウス」についてスタジオのメンバーのトークも番組には大きな要素となることから、「テラスハウス(のスタジオ)出演者の中に客観性のある人がいたら、違った番組進行になっていたと思う。本当に気付いていたけど、乗っちゃったというのはあるかもしれない」と続けた。