シネ・ヌーヴォ ファン出資で誕生した大阪のミニシアター、あす6月1日営業再開
2020年05月31日 15:35
芸能
支配人の山崎紀子さんは「ワクワクもしているが、(客足は)開けてみなければ分からない。入る作品、入らない作品、それを両立させて回していくのがうちの特徴だった。座席が半減することでミニシアターの良さが少しずつ失われていくかもしれない」との危機感を示す。同館の特徴だった上映作品の多様性は、座席数半減の中、難しいかじ取りを迫られている。
6月は若手監督の登竜門、1985年のロカルノ国際映画祭グランプリ「山の焚火」で知られるスイス人監督のフレディ・ムーラー監督特集で幕開けし、13日から若尾文子映画祭が7月24日まで続く。同館での若尾特集は実に3回目。「うちで一番上映された女優さんかも。根強い人気があります」と山崎さん。元々4月から5月にかけて予定したがコロナ禍で延期に。偶然にも、営業再開にふさわしい巡り合わせになった。代表作41本のうち代表作「刺青」上演時には86歳になった若尾の最新インタビューが25分間合わせて上映される。