NHK 米国の黒人への配慮に欠けるCGアニメ放送で謝罪 7日放送の国際情報番組

2020年06月09日 16:19

芸能

NHK 米国の黒人への配慮に欠けるCGアニメ放送で謝罪 7日放送の国際情報番組
東京・渋谷区のNHK社屋 Photo By スポニチ
 NHKは9日、国際情報番組「これでわかった!世界のいま」(日曜後6・05)で7日に放送した、米国の黒人の置かれている厳しい状況を説明するCGアニメーションが、配慮に欠けていたとして謝罪する文書を番組公式サイトで発表した。ツイッターでのCGアニメ掲載も取りやめた。
 7日の放送では世界で行われている、警官に押さえつけられて死亡した米国の黒人男性死亡事件の抗議デモを取り上げ、過激化する背景を説明した。ツイッターに掲載した動画ではCGアニメで黒人の置かれている状況を説明したが、その内容に関して批判の声が上がっていた。

 発表した文書は以下の通り。

 「これでわかった!世界のいま」のツイッターに掲載したCGアニメーションにつきまして、多くのご批判・ご意見をいただいております。掲載したアニメーションは、6月7日放送の「拡大する抗議デモアメリカでいま何が」の中で放映したものです。

 番組では、デモの発端が、黒人男性が警察官に押さえつけられて死亡した事件であることを紹介したうえで、今回の事件に様々な人たちが怒りを募らせている背景やトランプ政権の対応とそれに対する批判、アメリカ社会の分断の現状などを26分間にわたってお伝えしました。

 CGアニメーションは、番組の中で、アメリカの黒人の人たちが置かれている厳しい状況をわかりやすくお伝えしようと、格差のデータや指標とともに約1分20秒間にまとめたものです。

 しかし、視聴者からこのアニメーションについて、問題の実態を正確に表していないなどというご批判をいただき、掲載を取りやめました。掲載にあたっての配慮が欠け、不快な思いをされた方にお詫びいたします。NHKでは、人権を尊重し、取材や制作のあらゆる過程で細心の注意を払うよう取り組んでまいります。
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