コロナ禍でサブスクが一気に主流に 音楽のトレンドにも影響

2020年06月18日 09:00

芸能

コロナ禍でサブスクが一気に主流に 音楽のトレンドにも影響
一発撮りの「THE HOME TAKE」で「夜に駆ける」を歌うYOASOBIのikura Photo By 提供写真
 音楽の聴かれ方が急速に変わっている。
 昨年暮れの新語・流行語大賞にもノミネートされた「サブスク(サブスクリプション)」。昨年はまだ「流行」段階だった定額聴き放題のサービスが、コロナ禍で一気に普及し「主流」となっている。CDの売り上げだけでなく、サブスクやデジタル配信、ラジオのオンエア回数など、あらゆる指標を合算してランキングを発表しているビルボード・ジャパンの上半期ソングチャートが、サブスク人気をそのまま反映するような結果となったのだ。

 昨年大みそかのNHK紅白歌合戦はOfficial髭男dism、King Gnu、菅田将暉、LiSAといったサブスクの再生回数が上位のアーティストをこぞって初出場させ、サブスクの注目度を高めた。実際にこの4組はソングチャートのトップ10に入った。また、嵐が昨秋、持ち歌をサブスクで解禁したことも、若年層が中心だったサブスクのユーザーを幅広い世代に広げるきっかけとなった。

 新型コロナウイルスの感染拡大後は、緊急事態宣言を受けて各CDショップが臨時休業するなど、CDが買えなくなったことも一因となって、ユーザーがさらに増えている。インディーズのユニット「YOASOBI」は、10代のユーザーたちが発信源となって人気を広げており、サブスクが音楽のトレンドにも影響するようになってきた。

 サブスクで曲に触れ、気に入った曲をCDで買う人も多いと聞く。アーティストや作り手にうまく還元される形で広がることが期待される。(記者コラム)
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