フジテレビ、テラスハウス出演者と演出に従わせる誓約書 損害賠償負う内容も
2020年07月04日 05:30
芸能
同局の大多亮常務は「演出とは段取りなどのことで、スタッフの言うことを全て聞かなければならないということではない」と説明した。
木村さんの死去を受け、同局では5月末に調査委員会を立ち上げ、現在も調査中。大多氏は「制作過程で問題はなかったか」「出演者の行動、感情への規制はなかったか」「心のケア」の3点を中心に検証していると説明。炎上のきっかけとされる、大切にしていたプロレスのコスチュームを男性出演者が誤って洗濯し木村さんが激怒した事件について「一部報道にあるような、スタッフが“ビンタをしろ”と指示したという事実は出てきていない」と答えた。
同局では、木村さんの母・響子さん(43)と話し合いができていない状況。検証結果については「ご遺族の気持ちも踏まえながら、まとまり次第公表したい」とした。
《専門家の見解、“リアリティー”と言えるのか》テレビ番組の契約問題に詳しい高橋知典弁護士(33)は、木村花さんと同局との間で交わされた誓約書について「表現だけを見れば、少なくとも出演者はスタッフの指示について強制力を感じていた可能性はある」と指摘した。「誓約書の存在が番組に“やらせ”があったという証拠とはいえない」としつつ「制作側が出演者の行動を規定する番組が“恋愛リアリティー”と言えるのか」と疑問を呈した。