「ルパン三世」などのレジェンドアニメーター大塚康生氏が集大成画集
2020年07月11日 10:51
芸能
「乗り物メカを描かせたら右に出る者がいない」といわれ、正確なメカ描写とダイナミックでコミカルな動きは、その後の日本アニメに大きな影響を与えている。
「ルパン三世」のほか「ムーミン」や「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」など多くの名作に作画監督として携わった。日本初の本格的カラー長編アニメ「白蛇伝」(58年)の原画も手掛けた。
画集は「ルパン三世」に登場したフィアットや軍用車などのメカニック画のほか、模型好きが高じてデザインに携わったタミヤ「ミニ四駆」の特集も。太平洋戦争末期に過ごした少年時代、各地を回って描いた蒸気機関車(SL)やジープのスケッチなど、活動の原点にも踏み込んでいる。
アニメ界、模型界の著名人から刊行に寄せたメッセージ色紙も掲載され、小田部羊一氏(「アルプスの少女ハイジ」作画監督など)や杉井ギサブロー氏(「タッチ」総監督など)、安彦良和氏(「機動戦士ガンダム」作画監督など)、押井守氏(劇場版「うる星やつら」監督など)や貞本義行氏(「新世紀エヴァンゲリオン」キャラクターデザインなど)ら豪華な面々が名を連ねる。
A4変形判、160ページで税別3500円。19日から東京・神保町の書泉グランデで行われる「大塚康生フェア」で先行発売を予定している。