月亭方正、ダウンタウンから“おもろない”キャラ付けに苦悩した日々「ホンマにやめよう思っててん」
2020年07月17日 17:08
芸能
![月亭方正、ダウンタウンから“おもろない”キャラ付けに苦悩した日々「ホンマにやめよう思っててん」](/entertainment/news/2020/07/17/jpeg/20200717s00041000271000p_view.jpg)
ダウンタウンについて「どっちも親分やんか。構図でいうと子分という人材がいる。俺はピエロになれるねん」。それまで一切面識がなかったというが「俺ばかりいじってもらって」と相性はよかったという。「ただ、相方は思うところがあったみたいで。相方も親分肌でね。それでダウンタウンさんが『スベリ笑い』っていうのを作りはって。相方はそれはどうも嫌やと。大喜利の時も落ち込んでいて『辞めたい…』って」。結局コンビは解散し、方正はピン芸人として歩み始める。
「深夜番組とか出させてもらって少しずつ人気が出てきて。そしたら、TBSで『生生生生ダウンタウン』ってゴールデン番組始まるねん。俺がそこに抜てきや。俺も商品になってなかったからキャラクターをつけてもらって。それが『アホ』『ヘタレ』『スベリ芸』の三大悪やってん。芸人として1番アカンやん。要は『おもろない』ってことや。きついって、子供の頃は『ほーちゃんおもろい!』って言われてきてさ、NSCも主席で出て『おもろない』が辛いねん。言われたことなんかなかったんやもん。家帰って枕に顔うずめて叫んでたもん。涙ポロポロ出て」と地獄の日々だったという。
「人気もあってん。それに実力が伴ってないのも苦しくて、こんなバカにされて、あほらしいわ、ホンマにやめようと思っててん。でも、このまま辞めたら“ホンマにおもんないから辞めたんや”って思われるやん。それだけは嫌だから受け入れようって。そのかわりお金はもらうぞって。月に85万くらい、それはもらうぞって。俺の描いていた芸人像の魂殺すねんもん」と道化に徹することに決意を固めた。
「そして耐えて耐えてなんとか半年後、レギュラー番組が9本になった。世間が求めることに俺が答えていったんやな。これで良かったんだなと。俺がやろうとしていたのはエゴで、世間が求められることと合致してこの世界ってうまくいくんだな。そのかわり芸人像は箱に閉じ込めた。40歳で落語始めるまではみんなが知ってる山崎方正でいった」と自身の半生をしみじみと振り返った。