「石原プロ」起業日の来年1・16に幕…裕次郎さん遺言を総意で実行 妻・まき子さん「商号を仏前に返還」
2020年07月18日 05:30
芸能
実際、この遺言については渡が14年発行の「石原プロモーション50年史」で触れており「石原プロを辞めるつもりでいた」と明かしている。ただ、まき子さんからの強い要請もあり「裕次郎さんが命懸けで築き上げてきた石原プロを守っていかなければいけない」との思いで社長を引き継いだと述べている。
今回の幕引きは、まき子さんが自身の高齢と体力の低下により実務に支障が出てきたため「石原」の看板を守ってきた渡哲也(78)、舘ひろし(70)、神田正輝(69)らに相談。「裕次郎さんらしく惜しまれるうちに商号を返しても、承知してくれるのではないですか」と全員の賛同を受け、決断した。
今後、裕次郎さんの音楽・映像版権などの管理は子会社の石原音楽出版、遺品などの保管、維持管理は年内設立の「一般社団法人ISHIHARA」が行う。「石原軍団」と呼ばれる所属俳優は独立、移籍などそれぞれが新たな道を探ることになる。
60年代には三船敏郎さん、勝新太郎さんらが独立しスタープロの設立が相次いだ。その中で唯一、昭和、平成、令和を駆け抜け、芸能史に大きな足跡を残してきた老舗がその役目を終える。