「半沢直樹」新名言は「倍返し」ならぬ「恩返し」?香川照之“怪演”大和田「施されたら施し返す」
2020年07月19日 22:19
芸能
堺はスポニチ本紙のインタビューに「“倍返し”は相手ありきのこと。もらわないと返せない。そういう意味では演技の応酬なんです」。今作のポイントの1つは「恩返し」だといい「ある人のセリフに出てくるんですけど。注目ですよ。また(脚本家が)流行語狙ってるのかな」と笑いながら語っている。
前作はベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
新シリーズは「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。第1話は、宿敵の常務・大和田(香川)の不正を暴き、糾弾したことが原因で、頭取・中野渡(北大路)から子会社・東京セントラル証券への出向を命じられた半沢(堺)。営業企画部長になったものの、親会社の東京中央銀行から“ゴミ案件”を押し付けられる日々。東京セントラル証券内には銀行からの出向組に対する生え抜き社員の反骨心と確執が渦巻いている。大和田は敵対していたはずの中野渡頭取派に華麗に転身。大和田の忠実な部下、証券営業部長・伊佐山(市川猿之助)も“半沢潰し”を目論んでいた。そんな中、大手IT企業・電脳雑伎集団から大型買収のアドバイザー依頼が東京セントラル証券に舞い込む…という展開。
(※以下、ネタバレ有)
香川が演じるのは、東京中央銀行取締役・大和田暁。かつて半沢に不正を暴かれ、バンカー生命を絶たれそうになるが、中野渡頭取派へと華麗に鞍替えし、行内融和を掲げる中野渡を盛り立てる形で銀行に居残った。行内最年少常務に抜擢されるほどの切れ者。駆け引きや人心掌握術に長けている一方、自分の意に反する部下は容赦なく切り捨てるドライな性格の持ち主今作の原作小説には登場していないが、ドラマ独自で大和田のその後が描かれる。
第1話序盤、大和田は中野渡から帝国航空の再建計画を練るよう命じられる。「頭取には多大な恩赦を受けました。その御恩は一生忘れません。施されたら、施し返す。恩返しです。それがわたくしのモットーでございますので、精いっぱいやらせていただきます」と頭を下げた。
愛弟子だった伊佐山は副頭取・三笠洋一郎(古田新太)に取り入った。半沢VS伊佐山の火ぶたが切られた中、大和田の立ち位置がどうなるかのかも注目される。