東山紀之 伝説の「仮面ライダー事件」の舞台裏明かす 当時は「ズタズタ」も「今となっては良かった」
2020年07月22日 14:11
芸能
85年生まれで、当時を知らない松也はキョトン。東山が「僕ら初めて、紅白歌合戦に出たの。トップバッターで!」まで説明すると、事態が理解できたようで、松也は思わず爆笑した。
東山は「あれもマッチさんのせいなのよ」と、事務所の先輩・近藤真彦(55)とボヤキ。「俺たちの衣装がちょっと脱ぐと革のピッタピタの、どうみてもショッカーなのよ。格好が…」と苦笑し、リハを終え、近藤、加山と座っていたところで、近藤が「お前ら仮面ライダーのショーみたいだな、今回の」と話しかけていたそうで、「加山さんは(その会話が)耳に入ってたんだろうね。(紅白は)加山さんでさえ、緊張するのよ」とフォローし、笑った。
当日はテレビ東京の音楽番組、レコード大賞の授賞式を終え、紅白の本番という分刻みのスケジュール。「そのまま紅白に入っていくから、いきなり本番でしょ?本番中も(歌唱まで数分)待ってて、緊張してるところに、審査員で来てた森光子さんが話しかけにきてくれて、『私もあなたたちのことが大好きで…』と言われて、また緊張するじゃん。それで、みんなド緊張してて、『よし決めてやる!』って思っていたところに、『仮面ライダー』って言われて、あれ?って。『仮面ライダー!って言ったよな』って右往左往してるから、聞き間違えかな?って(思って)」と当時の動揺を立ち上がって表現。続けて「そうしたら、曲が始まっちゃって、衣装がどんどん脱げちゃってるの、早着替えで。俺だけ半分だけショッカーになってるの」と当時の慌てぶりを振り返り、「あの時はもうどうしようかなって…」と苦笑いした。
歌唱を終え、楽屋で、悔しさのあまり号泣していたという東山。「ジャニーさんが来て『YOUたち良かったね、加山さんが仮面ライダーって言ってくれたおかげで、YOUたち皆さんに覚えてもらえるよ!』って(言われた)。たしかに、あの事件、いまだに話せばわかってもらえるので、今となっては確かに良かったって」と笑いつつ、「失敗は失敗じゃないことも多いなって、そこで学びましたよね」と話した。
当日はレコード大賞でもトラブルがあったといい、「1コーラスで終わるはずが、1ハーフになって。最後、バック宙で終わるはずが、バック宙しても音が続いてるの」と回顧。2、3回バック宙をして、ごまかしたといい、「それも(頭の中に)残ってて、紅白こそ決めたいと思ったらズタズタになったね」と苦笑した。