高橋由美子 出世作「南くんの恋人」はほぼ1人収録「何のために女優になったんだろう?」
2020年07月28日 12:59
芸能
ところが、ドラマの設定上、映像は合成するしかなく、高橋は合成用のブルーバックを背景に1人で収録に臨む日が大半だった。「最初に撮り始めたころはブルーバックで、ブルーのシートのところでひたすら1人芝居をする。とにかく孤独な作業で、だんだん『何のために女優になったんだろう?』みたいな気持ちになって」と、葛藤を抱えながらの撮影だったことを明かした。
武田の映像に合わせて、高橋がブルーバックで演技し、編集でCG合成するというスタイルだった。「真治くんが撮ってきたロケの素材に、後ではめ込む状態ですね。スタッフとしか会ってない。共演者はスタッフですね」と振り返った。
ドラマには、ちよみが小さくなる前の回想シーンも盛り込まれ、その時だけは他の出演者との絡みがあったという。「たまに回想でロケに行ったりすると、子供たちに囲まれて『いつ小さくなるんだ、いつ小さくなるんだ』って言われて」と苦い思い出を明かしていた。
9月11日からは東京・よみうり大手町ホールで、主演舞台「時子さんのトキ」を上演。大阪公演も予定されている。いまだに憧れは故・樹木希林さんで、「力の抜けた感じと、やっぱりここぞという時に希林さんがいると締まる感じだから、『ここに高橋由美子という役者、欲しいよね』という存在になりたい。バンバン売れる俳優になりたかったわけじゃなくて、必要とされる俳優になりたいなとは思ってますね。いまだに」と目標を語った。