6兆円を取り戻せ!!伊藤英明、不良債権回収へ奔走する熱き銀行マン役
2020年08月04日 05:30
芸能
舞台は、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収のために設立された住管機構。6兆7800億円という途方もない回収額を背負う。中でも、悪質な債務者への取り立てを担ったのが、“トッカイ”こと不良債権特別回収部だ。
伊藤が演じるのは、住管機構に出向となった銀行員。トッカイの一員として回収の指揮を執る。強い信念と柔軟性、抜群の行動力が武器の男で、「海猿」シリーズなどで熱い男を演じてきた伊藤のイメージにピッタリの役柄。国民の税金を守るべく、不動産王やヤミ金業者、怪物商人ら資産隠しで逃げ回る強敵と対峙(たいじ)し、最後まで諦めずに回収に挑む。
伊藤は「回収困難な不良債権を回収する」ということについて「“不良債権回収”という言葉には矛盾を感じた」と感想。一方で「同時に人間がどうしても引きつけられてしまう“いばらの道に挑戦する”というニュアンスを含んだ言葉だとも感じてます」とコメント。「複雑に入り組んだ人間同士の葛藤、期待、落胆、裏切り、衝突など、最後まで緊張を存分に楽しんでいただきたい」と力を込めた。
監督は映画「沈まぬ太陽」や「Fukushima50」を手がけた若松節朗氏が務める。
《清武氏「失ってはならないもの思い起こして」》原作の清武氏は読売新聞の社会部時代に、住専問題の取材を担当。元日弁連会長で住管機構の初代社長だった故中坊公平氏をはじめ、多くの関係者を取材してきた。清武氏は「トッカイの面々が“借金王”“怪商”と呼ばれた者たちの資産隠しを暴き、ヤクザから取り立てたことを覚えていますか。彼らが何に怒り、何を支えに生きたのか、伊藤英明さんたちの熱い演技と若松節朗監督の演出で、私たちが失ってはならないものを思い起こしてほしい」と話している。